週一くらいで書きたい日記

関東在住サラリーマン 41歳 男性です。

マイケルジャクソン映画感想

映画「THIS IS IT」を見て考えましたことを書きます。この映画から感じたのは、想像以上にマイケルジャクソンが総合芸術家として偉大に思えたことです。というのは今まで、私はマイケルジャクソンのコンサートに2回、プリンスのコンサートに5回行きまして、本来比較すべきものではないかもしれませんが、あえて比較するとプリンスの方が総合芸術として、レベルが高いように思えていたからです。アーティストとして特に必要なものを、精神性、肉体、社会性の3要素に分けて考えると、プリンスがギターやパーフェクトセルフプロデュースで精神性を強く打ち出したのと比べ、マイケルジャクソンは強いビートに合わせたダンスを収録した映像を流して広く社会にアピールする方法で、肉体と社会性を強く打ち出しました。ところがマイケルジャクソンはヒストリーツアー以来ワールドツアーを行わず、肉体の力の低下、社会性の低下の可能性をマスコミにも扱われるようになりました。要するに何らかの病気でダンスができないのではないか、アルバムのインビンシブルの売上不振から人気が下がっているのではないか、というようなことです。ところが今回のロンドンツアー「THIS IS IT」が発表されると50公演がすぐに売れてしまうほどの猛烈な人気ぶりでしたので、肉体については不明だが、社会性つまり人気は実証された状態になりました。もともとロンドンツアーが行われる予定だったO2アリーナはプリンスが2007年に21回コンサートをしたところです。プリンスからすればこの21夜を成し遂げることで、自分の精神性、肉体、社会性を証明したものでした。マイケルジャクソンもこのO2アリーナでやるとすれば、同じく自分の精神性、肉体、社会性を証明する舞台にしたかったはずです。しかしチケットの売り上げで社会性は既に証明できたとしても、加齢により肉体は衰えているので、過去の自分を乗り越えようとすると、壮大なショーをしようとする精神と肉体との壮絶なせめぎあいが生じたと思われます。そのせめぎあい自体を収録したものが今回の映画「THIS IS IT」です。マイケルジャクソンからすれば舞台初日に到達しなかった未完成品なので、映画という見たい人が見るメディアに適した作品なのです。実際見たところ、マイケルジャクソンは自分の精神の強大さを誇示することに成功し、観客は偉大な総合芸術家を目の当たりにしたのです。マイケルジャクソンとプリンスは同い年で切磋琢磨をしてきましたが、プリンスがマイケルジャクソン「THIS IS IT」を乗り越えるのは本当に難しいことだと思いますが、是非頑張ってほしいと思います。