安保法制４

安倍首相は砂川事件最高裁判決から集団的自衛権を導くことができるということを言っているが、それは違う。最高裁は砂川事件という個別の事件を解決した（付随的審査制）のであり、日本国政府の安全保障体制について論じたものではないし、関心もないと思われる（統治行為論）。そもそも三権分立により、内閣と裁判所は抑制と均衡が保たれるべきあいだがらで、裁判所の記したものを内閣が政策のよりどころとするというのは、内閣の政策立案能力のなさを披歴するものであろう。

安保法制３

安保法制成立にあたり、自民党が憲法改正手続きをとっていないことがよくないという人がいるが、これは今一つよくない。それもそうなのだが、それより以前の問題として、安保法制を現在の日本国憲法のもとで成立させることはできないと考えているからだ。日本国憲法は、前文、９条、憲法尊重擁護義務の連携で、平和主義を確立しており、戦争行為を否定しているからだ。

安保法制２

日米関係を強化することが、日本の安全保障につながるという人がいるが、これは時代錯誤の意見だと思う。中国と国交のなかった田中角栄の時までは、日米同盟は非常に重要であったことは間違いないが、現在はグローバルな社会であり、どの国とも良好な関係を維持していかなければならない。現時点で中国と国交断絶のような状況になったら、多数の日本の会社が倒産することになるだろう。

安保法制反対

今日の朝日新聞の天声人語が素晴らしかった。

安倍政権の憲法解釈変更は「三重の侮辱」である。

１、国会審議への侮辱：従来の解釈は何十年にもわたる国会論戦で確立された。

２、最高裁判例への侮辱：砂川判決は関係なし。

３、歴史に対する侮辱：安倍首相の歴史認識がおかしい。それが法案につながっている。

そして、おまけに国民の理解が進んでいないことを認めつつ強行採決したことが、「民主主義」への侮辱である。

国立競技場５

ここまで国民の非難を浴びたらしかたない。国立競技場の新しいのは中止すべし。キールアーチのない、ふつうの作ろう。もし間に合わなかったらオリンピックの開会式は、日産スタジアム（７万人収容）でやって、閉会式は千葉マリンスタジアム（３万人収容）でやればいい。ところで開会式の演出はどうするんだ( ﾟДﾟ)

映画 ターミネーター

流山で映画　ターミネーターを見ました。サラ・コナー役のエミリア・クラーク、とてもよかったです。あれほど強くてかわいらしくていいのでしょうか。Ｔー１０００役のイ・ビョンホンもいいですね。機械の感じがとても出ていました。先週マッドマックスを見た時とは違う戦闘シーンの感動がありました。急に後ろにターミネータが来ている恐怖ですね。

国立競技場４

安倍首相は、安保法制をアメリカ議会で約束し、国立競技場をオリンピック選考で約束し、とにかく国際公約に持ち込もうとする。しかし、国家の問題について主権者は国民なのであり、国民がＮＯと言えばＮＯなのである。